ひまわり畑と蝉の声が夏本番ということを感じさせてくれる今日この頃です。
子ども達がプールではしゃいでいる声を聴きながら、Tは今日も現場で汗を流しています。
身体を壊さないように水分と栄養、そしてきちんとした睡眠を心掛けています。
高温多湿の環境下では、精密機器のトラブルが増えると聞いたことがあります。
そのせいかは分かりませんが、確かに今月に入ってから機器トラブルの連絡が多いです。
え?、これネットワークに繋がってるんですか?
ご存じの通り、Tは(ひよっこ)ネットワークエンジニアです。
L2、L3スイッチ、APなど有線無線を問わずネットワーク分野に関わっているエンジニアです。
一通りのネットワーク機器は研修や業務で触りましたが、Tが触ったことの無い機器に最近出会いました。
それが【自動放送機能付プログラムチャイム】です。
ちょうどいい感じのイラストがありませんが、近い見た目はちょっと大きいHDDレコーダーです。
自動放送機能付きプログラムチャイム、つまりチャイムを鳴らす為の機器です。
パッと見て分かる方は放送関係のエンジニアさんか学校の先生ぐらいだと思います。
ある学校の先生からチャイムシステムが正常に作動しないという連絡を受けました。
チャイムが定刻通り鳴らないと子ども達も先生方も困ってしまいますので優先度高めです。
(へー、放送機材ってネットワークに繋がるんだ)というのが最初の感想でした。
Tのイメージでは「ネットワークに繋がる」=「OS・FWが搭載された通信機能を持ったPCみたいなもの」でした。
まだまだTの知らないネットワークに繋がる機械はありそうです。
現場到着後、LANケーブル等の物理環境から調査していきます。
機器本体に設定されているIPアドレス・サブネットマスクも確認しますが特に異変はありません。
Ping応答(通信の疎通が取れているかどうかの確認)も問題ありません。
・・・、よし上長に連絡しよう!。
触ったことの無い機械相手にこれ以上自分の判断で進めるのはとても危険です。
しかし上長もこの手の機器の経験があまり無いようで、メーカーさんに連絡する事になりました。
取説片手にメーカーさんと電話をしていると、担当の先生も忙しい合間をぬって来てくれました。
T、先生、メーカーのサポート担当者さんの3人でトラブル解決にあたります。
正常に使えていた頃の環境を復元してみたり、ソフトウェアの設定を一つずつ見直してみたり…etc。
結果、少し時間は掛かりましたが復旧することが出来ました。
今回はソフトウェア側の設定が原因で、正常に設定が反映されないという症状でした。
ネットワークに繋がるもの
近年はスマート家電など様々な機器がネットワークに繋がる機能を持っています。
外出時のペットの見守りカメラはTの家族も使っています。
スマホのアプリ経由でカメラを動かしたりマイクで話かけたりすることが出来ます。
非常に便利なアイテムですが、ネットワークに繋がるというのは危険性も伴います。
ちょうどこのブログの下書きを書いている時に、上の2冊の本と出合いました。
特に手前の洋書(映っているのはその邦訳版)はネットワーク技術を地政学的な観点から読み解いていて興味深く感じました。国が小さくともネットワーク技術という武器があれば世界を相手に出来るという記述は、恐ろしさと同時に新たな魅力を感ぜずにはいられません。いくつになっても心が震える体験というのはいいですね。ハッカーと名乗れるのは何年先になることやら・・・。
改めてネットワーク技術の恐ろしさと魅力に震えたTでした。