日中の気温もだいぶ落ち着き、朝晩の冷え込みからようやく秋らしい季節になってきたと感じます。
ワイシャツが長袖に変わりましたが、腕を捲り上げるので実質通年半袖スタイルのTです。
先月末(10/27夜)、自宅周辺をランニングしていると仮装した子ども達に出会いました。
そう、いつの間にか秋のメインイベントとなったハロウィーンです。
仮装はお化けに限らないようで、国内外のアニメキャラクター姿の子が多い印象でした。
GIGAスクール構想
ご存じの方も多いと思いますが、2019年から全国の自治体でGIGAスクール構想という取り組みが始まりました。
これは、学校のICT環境の充実を図り、児童・生徒の学びや創造性の可能性を大きく広げるという目的です。
具体的には各学校の通信ネットワークの整備と生徒1人につき1台の情報端末を貸与して活用して貰います。
Tが担当するエリアでも各種の整備・導入が行われ、現在第1期の運用が行われています。
Tがランドセルを背負っていた頃は、学校に「コンピューター室」がありました。
2人1組でペアを組み、1台のPCを使ってタイピングやインターネットの使い方を授業で習いました。
現在では、もうクラス全員でパソコン室へ移動し授業を受けるという光景はまずありません。
学校内に無線APが整備されているので、校内のどこででも端末を使ってデジタル教科書やインターネットにアクセス出来ます。
20年以上前にコンピューターの基礎教育を受けた身としては、隔世の感を覚えずにはいられません。
NEXT GIGA
そんなGIGAスクールですが、間もなく第1期が終了し第2期がスタートする予定です。
構想自体は従来のままですが、機器の要件や通信回線速度の要件が変更になるようです。
Tの担当エリアで採用されているタブレット端末では、ストレージ容量が従来よりも大きいものが要件となっています。
また回線速度に関しても同様なので、実際に各学校を訪問して速度の測定を行っています。
タブレット端末や基幹スイッチ直下で回線速度を計測するのですが、時間帯によって速度が変化するので複数回の計測が必要です。
また先生方から、関連する質問を受けたり運用上の感想・意見を頂くこともあるので、関係部署への報連相もきちんと行います。
GIGAスクール構想がスタートして約4年が経ち、運用上の課題やトラブルの事例も一通り出尽くした頃かと思います。
第2期では第1期で表出した課題を解決して、より効果の高い運用が求められるフェーズです。
NW機器、タブレット端末、デジタル教科書、MDM(端末の集中管理システム)など、まだまだ覚えることは数多くあります。
毎日の学校の授業が滞りなく進む為に、Tを含めた多くのエンジニア達が陰に日向に走り回っています。
(個人的な見解ですが)トラブル対応は現場が花形
現場を飛び回るようになって2年が経ちますが、トラブル対応は現場が花形だなと感じます。
遠隔操作システムでのトラブル対応などもありますが、それもまだ完璧ではありません。
実際に遠隔操作で上手く解決出来なかった為に、Tが現場へ向かう事も多くあります。
システムからの信号が上手く飛ばない、システム上では正常なのに現場ではまだトラブルが続いているなんて事も珍しくありません。
今後Aiなど技術が進化すればいづれ現地対応は少なくなっていくと思いますが、それでも最終手段は現場で動く人間の力です。
あとは…駆けつけて職員室に入った時の先生方の少しホッとした表情と、無事解決出来た時のお礼の言葉が嬉しいですね。
こればっかりは直接現場に行かないと味わえない気持ちだと思います。
ある学校のトラブルで、長時間の現地対応で解決したケースがありました。
責任者の先生に退室の挨拶をした時、お礼と共に杏仁豆腐味の飴を2つ頂きました。
疲れた身体と頭に優しい甘さを染み渡らせつつ、ゆっくり帰社したのをよく覚えています。
鞄に仕事道具と花形のプライドを詰め込んで、今日も秋空の下を飛び回るTでした。